PIC16F18857を使ったメッセージキー(EK18857M)

PIC16F18857を使ったメッセージキー(EK18857M)を製作しました。今回はタカチ製ケースGHA7-3-9PGに収まるように設計しました。
GHA7-3-9PGはプラスチック製のケースなので穴あけ加工も容易です。

概要

EK18857は電池CR2032 1ケで動作するメッセージメモリ機能付きエレキーです。キーヤーはアイアンビックタイプをサポートし、キー出力はオープンコレクタになります。
モニター用に圧電ブザーを搭載してあります。

回路図

回路図は以下の通りです。

スイッチ付きVRで電源のON/OFFとキーイング速度を変更することができます。
マイコンは3Vで動作可能な、PIC16F18857を使用しています。
また、基板上の半固定VRでモニター用ブザーの音量調整が可能になっています。ブザーは圧電タイプなので大きな音量は出力できません。
大音量のモニター音が必要な場合は、トランシーバのモニターを活用してください。

基板概要

PCBは約58mmx80mmの大きさでタカチ製ケースGHA7-3-9に収まるようにしてあります。

パーツ類を実装した状態は以下の通りです。
表面

裏面

マイコンは基板裏面に実装しました。

基板上の主要パーツは以下の通りです。

ソフトウエア

ソフトウエアはC言語にて記述しました。mikro Electronika社のmikcro C コンパイラを使っています。

仕様

EK18857Mの仕様
電源:CR2032 電池1ケ
キー速度:約4-60WPM(スイッチ付きVRにて可変)
ブザー音量:可変(PCB上n半固定VRにて設定可能)
接続パドル:アイアンビックタイプ
キー出力:オープンコレクタ 12V系トランシーバ対応(終段が真空管のトランシーバには非対応)
メッセージメモリ機能:4CH (64Bytes/CH)
短点、長点比:1対3 で固定
短点長点の切り替え:可能。基板上のジャンパーピンにて入れ替えが可能
推奨ケース:タカチ製GHA7-3-9PB,GHA7-3-9PG

配線方法

基板の配線に関しては以下の通りです。

注意
ケーブルの接続はスイッチOFFの状態で行ってください。

電池CR2032は+側が上部になるようにセットします。

動作説明

準備
電源スイッチ兼速度調整VRを反時計方向に回し切り、スイッチがOFFの状態にします。
電池ホルダーにCR2032をセットします。
パドル入力部分にパドルを接続し、キー出力部分とトランシーバのキー入力を接続します。

スイッチON
スイッチ兼速度調整VRを時計方向に回しスイッチをONの状態にします。
この時複数回ブザーが鳴ります。この起動時のブザーの回数は、電池の電圧の値を表しています。
この機能はEK18326と同等のものです。

起動時のブザー回数(電池電圧と回数の関係)
2.7V -> 1回
2.8V -> 2回
2.9V -> 3回
3.0V -> 4回
3.1V -> 5回

上記のスイッチONで通常のエレキーとして使用が可能になります。通常のエレキーとして使う場合とメッセージエレキーとしてつかう場合に分けて説明します。

1:通常のエレキーとして使う場合
上のスイッチON後パドル操作をするとキー出力部分に信号がでます。

2:メモリ記録操作(メモリ1の場合。メモリ2、3、4の場合も同様)
メモリ1にメッセージを記録する場合は、押し釦1を長押しします。
約2秒以上押し続けると、ブザーがなりだすのですばやく押し釦1をリリースします。ブザーが鳴り終わると記録可能状態になります。(ブザー鳴り終わり後パドル操作をするまでの空白時間は記録されません。ただしパドル操作後のスペースは記録され、メモリ容量を消費します)
次に記録する内容をパドル操作にて入力していきます。
メッセージ入力中は、パドル操作に応じてブザーはなりますが、キー出力はされません。
メッセージ入力が終了したら、押し釦1(メッセージ入力終了時は他の押し釦を押しても入力終了と認識されます。)を短く押してリリースします。
ブザーが鳴り、メッセージの記録が完了しました。

パドル操作でメッセージ入力中に64バイトのメモリ容量の上限に達した場合は、パドル操作を無視してブザーが鳴りだしメモリ容量上限までの内容が記録されます。

3:メモリ内容の再生
記録してあるメッセージを再生する場合は押し釦1(または、押し釦2、押し釦3、押し釦4)を短く押してリリースします。
記録されたメッセージの再生がはじまり、キー出力されます。
再生中にメッセージの送出を中断したい場合はパドルタッチをします。

4:メモリ内容を消去したいとき
特定のメモリを消去したいときは、押し釦を長押ししてメッセージ記録開始状態にします。
次にパドル操作をせずに、押し釦を短く押してからのメッセージを記録することによって特定のCHのメモリを消去します。

動作確認

動作確認時の動画は以下になります。

ケース GHA7-3-9PG への収納

ケースの穴あけ加工は、穴あけ部分を印刷してケースに貼り付けます。

押し釦部分の穴は4か所22ミリピッチの穴になります。

同じようにパネル部分も穴あけ部分を印刷した紙を貼り付けます。

ドリルで穴をあけます。ドリルのチャックには6mmのドリルしかセットできないので6mmより大きい穴はリーマを使って拡大しました。

ドリル穴あけ時にバイスを使わなかったのでいびつな形になってしまいました。

キー出力側です。

パドル入力側です。

VRにつまみを取り付け、パドルを接続しました。

関連リンク

配布基板のリンクは以下になります。
EK18857M 配布基板のページ